〜其ノ4:あぁカンチガイ〜



































 港に行けると決まった時から不安はあったけれど、私には一つだけ安心材料があった。それは、大学の時に一般教養での第2外国語で中国語をやっていたこと。もちろん、第二外国語程度だから、ペラペラしゃべれるわけでもないし、ヒアリングができるわけでもないし、読み書きだって満足にできない。でもなんとなく、『ちょっとは中国語知ってるんだからぁ〜』という変な安心感があった。が、しかし、それは大きなカンチガイだった…。

 それは、とあるガイドブックを本屋さんで立ち読みしていたときのこと。それまでは、香港のホテルや中華料理のところばかり見ていたけど、ふと『香港ってどんなところなんだろう?』と思って、香港の基本情報のページを見てみた。
 『去年(1997年)の7月1日に中国に返還されたが、特別行政区として、今までとほとんどかわらない。』うん、それはニュースで見た。『イギリスの租借地なので、英語がかなり通用し、最近は北京語も通じるようになってきた…。』………、北京語が通じるって、ということは…、
香港って北京語じゃないの?!

 そう、香港の人々が普段使っているのは、いわゆる普通話(プートンファ・共通語)の
北京語ではなく広東語だったのである…。し、知らなかった…。

 もちろん、私が大学で習ったのは普通話(プートンファ)の北京語…。でも、北京語と広東語ってどういう風に違うんだろう???同じ中国の言葉なんだから、それほど変わらないんじゃ…、とおそるおそる
Yahoo!で『広東語』で検索してみた。 そして2つの広東語に関するホームページを発見!この二つのホームページでは、音声で広東語が聞けるのだ。

  • 『各地の中国語ミニ会話』

    で、聞いてみてびっくり!!やっぱり全然ちがうのだ…。 たとえば、一番よく使う挨拶の『こんにちは』。感じでの表記は誰でも知っているように ニイハオだけど、発音が『ニイハオ』ではなく『レイホウ(ネイホウ)』なのだ…。その他にも

      北京語 広東語 
    ありがとう 謝謝(シェイシェイ) 唔該(ンコイ)
    さようなら 再見(サイチエン) 再見(チョイギン)


    『ありがとう』は、『謝謝(シェイシェイ)』ではなく、広東語だと『唔該』(ンコイ)。ンコイっていったい…。しかも発音が難しい!!

     大学の時の中国語の教科書を読み返してみると、中国は多民族国家で各民族がそれぞれの言語をもっていること、ふつう『中国語』と読んでいるものは、中国の最大多数を占める漢民族の言語(漢語)で、広東語はその漢語の方言であることが書いてあった。
    そりゃ、日本語だって、標準語はあるけれど、それぞれ方言があって、ちょっと聞いたくらいじゃわからない方言だっていっぱいあるし、なんてったって中国の人口は12億人、世界の人口の20%が中国人なんだもの、方言や言語も無数にあることだろう。


     このことに気付いて、速攻で旅行用の広東語の本を買ってきたのは言うまでもない。いくら英語が通じると言ったって、やっぱり、住んでいる人の言葉で挨拶ぐらいはしたいものである。が、しかし難しいなぁ…コトバって…。なんかまた不安になってきた…(笑)。

                                               (98/10/03)




































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