〜高級ホテルでの失敗の数々〜













 回の旅行で、私たちの最大の冒険だったのは、実は、地下鉄に乗ることでも、足ツボマッサージ行くことでもなく、アイランドシャングリラという、香港でも指折りの高級ホテルに宿泊することだったのです。なんてたって1泊約5万円!それはそれは豪華でした。でも、私たちはといえば、 私は過去にはヨーロッパで四つ星クラスのホテルに泊まったこともあったけれど、それはツアーだったので、完全ツアコン任せ。それに、普段は、国内じゃいつも安々ビジネスホテルばかり。おまけに、妹は海外旅行が今回で2回目の初心者で超ケチケチ王道まっしぐらなヤツ。

 そんな、お嬢様とはほど遠い庶民派な私たち姉妹が、航空券がタダなのをいいことに、こんな時だけお金にモノを言わせてそんな高級ホテルに泊まっちゃったもんだから、さあたいへん。
案の定いろいろやらかしてしまいました
 ちなみに、世界標準的振る舞い方については

山下マヌー著 『海外旅行(得)ルール&マナー』
(小学館、1998年、1,100円+税)

に詳しく、丁寧に、わかりやすく解説されているので、ご一読をぜひオススメします。私は帰国してから読んだのですが、『行く前に読んでいれば、あんな恥ずかしいことはしなかったのに〜!!!』と非常に悔しい思いをしました。


 そこで、ここでは、『海外旅行(得)ルール&マナー』を参考に、私たちの恥ずかしい行動を正直に書きたいと思います。そして、海外旅行経験のあまりない人が外国のホテルで失敗しないように参考にしていただけると幸いです。
(キャリアのある方、笑わないで下さいね(^^;)。私たち、本当にまったくの高級ホテル初心者なので…)
(1999/01/18)














その1: 荷物は運んでもらうべし
 高級ホテルでは、荷物はベルボーイ(ドラマ『ホテル』で見たことありますよね。)が持ってくれます。彼らはそれが仕事なのです。だから宿泊客は重い荷物を自分で運ばなくてもいいのです。

 もちろん、私たちもホテルの玄関に降り立ったら、すぐにベルボーイが来てくれて、重いスーツケースを運んでくれました。が、しかし、妹が言った言葉は…
。『お姉ちゃん、あの人私たちのスーツケース持ってっちゃったよ!いいの!?どこに持ってっちゃったの?』
 私がチェックインしている間もずーっと妹はスーツケースのことが心配でキョロキョロ。チェックインを済ませて部屋に行こうとしても『荷物はどこいっちゃったの?』と焦りまくり。
『部屋に行ったら持ってきてくれるよ。』(私でもこれくらいは知っていた…笑)と言っても、『えー本当?どっか行っちゃってたらどうなるの?』とウルサイ。
部屋についてしばらくすると、私の言葉通り、『ピンポーン』とベルが鳴って、きちんと持ってきてくれました。って言うかコレが当たり前なんだけど…。
 チップを渡すとうやうやしく受け取ってベルボーイは帰っていきました。
それを見て妹は
『どうして、私たちの部屋がわかったの?すごーい!』と感心することしきり。ちゃんとベルボーイは宿泊客を見ているのです。まあ、私たちみたいなチビッコ日本人なら余計目立つと思うけど…。

 そして帰り。荷物は当然ながら来たとき以上にパンパン。しかもそれまで気づかなかったけど、
床がふかふかのじゅうたんなもんだから、キャスターが回らなくて、とても自分では運べない…。そこで、私は少ない経験からも『バケージダウン』という言葉を思い出した。よくツアーの時は、朝部屋の外にスーツケースを出しておけば、知らない間にバスに乗っていたっけ。でも、個人旅行ではそうはいかないので、部屋にあった案内書を見ながらベルデスクに電話しようとすると、すかさず妹が『それってチップいるでしょう?もったいないから自分で運ぶ!』と。なぬー!この期に及んでまでチップをケチるのか〜!それに、こんな重たい荷物をふかふかのじゅうたんの上で運べると思うのか?でも、ガンとして譲らない妹に『じゃー、アンタ運んでよ。』と言い、部屋を出た。が、じゅうたんの上でスーツケースを転がすのは予想以上にチカラがいる。妹がスーツケースを運んでるんじゃなくて、スーツケースに妹が運ばれてるみたい…。それでもなんとかロビーにたどり着くと、見かねたベルの人がサッとやってきて持ってくれたのです。妹は荷物から解放されたにもかかわらず、まだ『またどっかに持ってかれるかも…』と不安げ。

 でも、もちんろんベルボーイは私たちの様子をちゃんと見ていて、チェックアウトが終わると同時に私たちの前を
タクシーまで先導してくれるドアマンはグットタイミングでホテルの玄関の大きな重いドアを開けてくれ、タクシーのドアを開けてくれる。あの白い手袋をした手で!なんだかドラマで見たお嬢様気分である。

 タクシーに無事乗り込み、ホッとした妹が言った言葉は、
『あの人たち、すごいいい人だね。』……。それは『いい人』なんじゃなくてそれが仕事なの!チップケチるなんて恥ずかしいったらありゃしない、とタクシーで説教したのでした。

ホテルではひとときのお嬢様気分を味わってもいいのです。が、それもごくたまーにだと
どう振る舞っていいかわからず、つい普段通り何でも自分でやってしまうのでイケナイですね。


その2: 室内のボタンをやたらめったら押すべからず
 お部屋について、『キャーこんなすごいお部屋初めて〜!』とはしゃいで、あちこちチェックするのはきっと誰しもがやること。ご多分に漏れず、私たちも、部屋からの眺めやバスルーム、アメニティなどをチェッ〜ク!
 
 でも、あれ?部屋の窓は高くて大きくていいんだけど、
カーテンが全部開ききっていない。そこで妹はカーテンを手で引っ張ろうとしました。でも動かない!!力ずくでグイグイッと引っ張ったら、あ〜あ、カーテンの一カ所がはずれちゃった…『うわ〜、どうしよう…。でもなんでこのカーテン開かないの?』
 ふと、私がベットサイドに目をやると、そこにはいろんなボタンが。そして押してみると、カーテンは静かにウィーンと開いたのです。さ、さすが!高級ホテルだと、
すべてがベットサイドのパネルでコントロールできるのね〜!それからは、妹はそのボタンが気に入ったのか、そのパネルのボタンを片っ端から押して、何が動くか、ライトがつくか確認してきゃあきゃあはしゃいでいました。
 
 そうこうしているウチに
『ピンポーン』とドアのベルが…。あれ?私誰か呼んだ覚えないぞ…と思いつつ、小窓から覗いて係の人だと確認してから(コレ大事)、ドアを開けると『Can I help you?』と言われてしまった。慌てて『No,Thank you.I'm sorry.』と私が悪いわけでもないのに、訳もわからないまま謝ってドアを閉めた。原因はもちろん妹。妹はやたらめったらボタンを押しまくっているウチに『Service call』なるボタンを押してしまったのです…。
『それは用事があるときだけ押すボタンなの!』とまた説教したのでした。まったくもう、子供じゃないんだから!
ところで、はずれてしまったカーテンのフックは次の日ちゃんと元通りになっていました。スミマセン…。


その3: チェックインはRECEPTION、チェックアウトはCASHER
 妹のことを散々言っていた私ですが、私もやってしまいました…。それはチェックアウトの時。チェックインは、バウチャー・クレジットカードを出し、サインをして…となんとか緊張しながらもできたのですが、最後の最後でボロが出てしまったのです。

 『チェックアウトは
フロントにキーを出せばOK』と思っていた私は、迷わずチェックインしたときと同じ場所へ…。ところがそこで、『あちらへ。』と丁寧にそのちょっと横のブースへ回されてしまったのです。

 あれ?なんで?チェックインもチェックアウトも
フロントでやるんじゃないの?そう思ってハテナのまま帰国し、『海外旅行(得)ルール&マナー』を呼んで唖然!そう、高級ホテルは、チェックインはRECEPTION、チェックアウトはCASHER(両替はEXCHANGEすべて別々の係りに分かれているのです。フロントはその3つのブースの総称に過ぎないのです。し、知らなかった…。国内ではいつもビジネスホテルばかりの私は、フロント(しかもだいたい係の人が一人しかいなくて、フロント自体がそれほど横幅もない)でチェックイン・アウトするのが当たり前だと思っていたので、ついついそのクセが出てしまったのと、高級ホテルではそういうしくみだとは知らなかったばっかりにチェックインとおなじRECEPTIONへ行ってしまったのです。これは、出口に行くつもりが入り口に行ってしまうようなものですよね。やだぁ、もう。最初から教えてよね〜。って言っても、いままでツアーで箱入り旅行者として何もしていなかったために、こういった常識を知らずにいるということは怖いことですね。